歴史のエピソード episode in history 2003 12 26
歴史好きの知人から、こんな話を聞きました。
昔の日本では、「官位殺し」という方法があったそうです。
この「官位殺し」とは、どんな方法か。
これは、朝廷に批判的な人を、朝廷という政府の役人にしてしまうか、
あるいは、従二位や従三位などの官位を授与する方法です。
こうすると、朝廷に批判的だった人が、急に、おとなしくなってしまうそうです。
平安時代の朝廷では、こういう方法が、よく使われたそうです。
この方法で、朝廷に批判的な人を、うまく、丸め込んできたそうです。
さて、現代。
道路公団に関する政府の決定に抗議して、委員が辞任しました。
こういう人たちには、「官位殺し」の方法が通用しなかったのでしょう。
それでも、今年は、「毒まんじゅう」という言葉が流行りました。
それから、勲章に近くなると、急に、おとなしくなってしまう人も多いのです。
やはり、現代においても、「官位殺し」という方法は有効です。